人類が感染症と戦うにあたり、連戦連敗が続いています、なかなか感染症には勝てません。唯一の勝利が、天然痘でしょうか(1980年にWHOが撲滅宣言を出しています)。したがって、感染症と戦うのはかなり難しいものがあります、視点を少し変えて、上手く、感染症とお付き合いしないといけないかもしれませんね。
名古屋医療センターが発行している、広報誌「名古屋医療センターニュース 最新号の98号」の3ページ目に、皮膚科の清水医長先生が記載している「痘瘡(天然痘)」記事は興味深いものがあります。HPでも見ることができます。
かいつまんでご紹介します
そこには、「日本書紀」「続日本紀」にも 痘瘡と思われる流行の記載があるようで、聖徳太子の父 用明天皇の感染による崩御、奈良時代には人口の3割がなくなり、藤原四兄弟の痘瘡による死亡などがあり、聖武天皇が奈良の大仏を建立したとか。
ここにも書かれていますが、藤原四兄弟は宴会好きなようで・・・・今の感染予防にも通じる事柄ですね(笑)
江戸時代にはすでに、将軍を守るために、痘瘡、麻疹、水痘を法定伝染病とし、感染者は35日間江戸城には入れなかったようです(今でいう、隔離、水際対策・・・などでしょうか)
また、江戸後期には消毒の概念もあるようで、外食や集会、習い事(登校)の自粛を勧めていたようです。興味深いですね、今と変わりませんね。痘瘡にかかり死なななかったものは、病人の介護につかせるという、免疫獲得の概念もあるようで、興味深いです。1796年ジェンナーによって牛痘接種法が開発され世界に予防技術が確立されたようですね。
日本人では ジェンナーより以前の1789年にすでに秋月藩で人痘方(よく似た技術)が試されていたようです。これまた、すごいな〜〜
まだまだ、コロナとはかかわっていかないといけないです
ワクチンの普及は待たれますが、まだ、一年間は要注意ですね
以前の生活の戻るのは、まだ2〜3年はかかるのでしょうか
長いですね〜
新型インフルが出てくると恐怖です
今は、地震などの大きな災害が重ならないように願うだけです
皆さん、くれぐれも ご自愛ください
名古屋市名東区/松永クリニック