新型コロナ後遺症の治療について
新型コロナ後遺症の治療について「コロナ・アフターケア治療」
新型コロナの発病から3〜4週を過ぎても以下の症状が続く人が、後遺症の治療対象となります。(発病後3〜4週間以内に自然に軽快する方も多く見えます)
主な症後遺症
嗅覚障害、味覚障害
倦怠感が強く疲れやすくなる
頭痛、集中力低下(ブレインフォグ脳の霧)
脱毛、
デルタ株後に注目された後遺障害には、ブレインフォグ(脳の霧)、集中力低下、頭がまとまらないなど、記憶障害、集中力の低下、頭痛などの問題点が 指摘されました。頭の中がいつもモヤモヤと回っている感じ。日常生活で言葉が出づらい。会話の内容が頭に入ってこない等の症状です。
最近流行のオミクロン株の症状としては咽頭痛を伴い普通の風邪症状に近く見分けが難しくなりましたが、インフルエンザよりもまだ重症化率が高く注意が必要です。オミクロン株では嗅覚や味覚障害は従来株よりは少なくなりましたが、まだ散見されます。
当院は耳鼻咽喉科を中心に診療しています(皮膚科も併設しています)。
したがって、後遺症の中でも、においや味(嗅覚味覚障害)の方の診療を主に行っています。
症状を確認し、血液検査(一般検査も含めて亜鉛濃度など) レントゲン 内視鏡 等で、他に潜んでいる病気がないか調べます。他の病気があればその治療も行っていきます。
治療としては、特効薬はないと言われていますが、その方に合った、内服、外用薬、漢方薬、上咽頭擦過療法(Bスポット療法)等を組み合わせて 後遺症の治療を行っています。なお、同時に脱毛を伴う場合などは、皮膚科での治療となります(皮膚科は、診療曜日、診療時間が違いますのでご注意ください)。
耳鼻咽喉科で嗅覚や味覚の治療をしていると、他のだるさやドキドキやイライラやブレインフォグ等の症状も同時に軽快していくようで、喜ばれる方も多いようです。
回復までには、多くは治療開始後2カ月から6カ月程度はかかっています。不幸にも回復されない方も見えるようですが、当院での嗅覚味覚障害については、ほぼ全員の方が回復されているようです。一般的には、半数以上の患者さんが半年たっても何らかの後遺症状が残った状態だとも言われています。変異株によって、これらも変動します。まだまだ、未知の病気ですのでわからないことも多くご理解ください。
松永クリニック 耳鼻咽喉科