2018年05月11日

耳鼻科と認知症の関係

匂いのトラブルは耳鼻科で扱うことが多い病気です、嗅覚障害と言われています。
嗅覚障害は、鼻の病気や事故などでも発生しますが、時には認知症との関連が問題となることもあります。

 もともと、嗅覚(匂いの感覚)は、年齢と共に低下していく傾向はあります。脳の臭球と言う匂いを感じる部分の神経細胞の数が少なる為です。10歳を取るごとに10%ずつ減っていくそうです。

高齢者の調査では、嗅覚障害のある人は、ない人に比べて、1.5倍認知障害が発生しやすいとの調査があります。特に、アルツハイマー型認知症では嗅覚機能が落ちており、認知症の前兆としてとらえられるケースもあります。原因は、アルツハイマーでは、アミロイドβなどが脳に蓄積されていきますが、まずは嗅神経がダメージを受け臭球の近隣の海馬などにも波及して認知症が現れてくるのかもしれませんね。

今日は、取りあえず ここまで(笑)
(嗅覚と認知機能が関係していることを認識して頂ければ十分です)

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posted by 院長 at 14:39| 院長の『徒然日記』