信州での山歩きをされた方が、足に付いた赤い発疹を気にされて来院されました
最近、時にみられるのが、このマダニによる刺された症状です
マダニはまだ皮膚にしっかりと刺さっています
口器(こうき)鉤のようになった口の先を突き刺して、長いと10日以上もかけて、吸血します。写真は、ワセリンで封入し摘出前の写真です。血をたくさん吸って丸々と大きくなっています。
特別な器具を使って、マダニを除去しようとするも、口器はしっかり刺さり、取れません
無理やり取ると、皮膚に口器が残って感染源になってしまいます
仕方なく、局所麻酔後にクーパー等を使い摘出しました
幸い、縫合するような大きな傷はできなかったので一安心でした
マダニは、まれに感染症を引き起こします
なかでも、SFTSという重症熱性血小板減少症候群は、特に注意が必要です。
2013年1月に日本国内で初めて感染者が報告されて、それ以降も確認されるようになりました。このSFTSウイルスに感染すると、6日〜14日間の潜伏期間を経て、次のような症状が出ます。西日本に多く見られ、重症化して死亡例なども報告されています。 したがって、除去後も2週間程度は、経過観察が必要です。
- 発熱
- 吐き気・腹痛・下痢
- 頭痛 筋肉痛 関節痛
- 意識障害
- リンパ節腫脹
- 皮下出血・下血などの出血症状
マダニは、草むらなどにいます、長ズボンなどで予防しましょう。
また、ペットも刺されることがあります、犬の散歩などでは、草むらの近くにはいらない、帰ってからブラッシングするなど、対策に心がけましょう。
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